こんにちは、中村です。
今回はシングルスの作戦について書いてみたいと思います。
日本ではオムニコートでの試合が多くありますね。
オムニコートは足腰に優しい、コートのメンテナンスが簡単などのメリットがあります。
しかし、バウンドしてからボールの勢いが削がれてしまうことがありますね。
また、オムニコートの場合は少しの雨が降っている時でも試合は継続されますし、雨が上がってから試合が再開されることもあります。
コートは完全に乾いていない状態でラリーが長くなれば、ボールは水分を含んで重くなっていき、普段よりエースが生まれにくい状況になっていきます。
そんな時にもバックハンドでも攻めたいと思ってしまいますが、少し考え方を変えてみませんか?
バックハンドでの展開はフォワーハンドのために
フォワーハンドのウイニングショットを際立たせるためにバックハンドを磨く、という様に考えてみてましょう。
この考え方だと
バックハンドのクロスラリーで相手がボディバランスを崩すことができたらボールが甘くなります。
センター付近に落ちたボールを回り込みフォワーハンドで攻める、という攻めの形が一つできることになります。
これは錦織選手がよく展開するパターンでもありますね。
ポイントを決定的にするためのショットではあなた自身にもプレッシャーがかかることがあります。
そのため、バックハンドで決めに行くより、より確率の高いフォワーハンドで決めて、そのまま気持ちよく次のポイントに入りたいですね。
バックハンドクロスラリー
回り込みフォワーハンド(逆クロス or ストレート)
展開を変えるためのストレートとは区別する
「バックハンドはクロスのみ」というわけでは無く、展開を変えるためにストレートに打つこともあると思います。
展開を変えるといってもただ打つのは勿体ないのですね。
スライスやサイドスピンを混ぜて「相手にクリーンヒットさせない」という隠し味を加えてボディバランスを崩せたら良いですね。
この展開を変えるためのストレートでもラインギリギリを狙ってサイドアウトのリクスを背負ってしまうより少し中に打って次のフォワーハンドからの攻めに繋げたいですね。
無理に打たずに結果的にエースになったという考え方
この気の持ちようが大切と思います。
「エースをとってやる!!」と思ってストレートを打って実際にエースが取れるかもしれません。
しかし、それに味をしめて何回もエースを狙いに取り憑かれてしまうと望まない失点を重ねてしまうことがあります。
完全にオープンコートが作れてエースを取れた場合は別の話になります。
しかし、次に打ったら同じ様な結果にならないかも知れないシチュエーションの場合では「結果的にエースになった」と思い、自分にガッツポーズをしたいですね。
シングルスの配球の考え方を抑えておきましょう。
1、無理にバックハンドでストレートに攻めるのではなく、回り込みフォワーハンドで攻める。
2、基本的にはバックハンドダウンザラインは展開を変えたい時に打ち、エースを取るためという考えは横に置いておく。
3、結果的に「エースになった」という思うようにしよう。