こんにちは、中村です。
ジュニア選手の皆さんも大会が少しずつ開催される様になり、練習にも気合が入る様になって来たのではないでしょうか。
と言ってもまだ気をつけるべきことは忘れずに行いましょう。
先日、この様な相談を受けました。
直接、本人と話をしてみると自分がプレッシャーについて漠然としか気がついていない様です。
今回はプレッシャーについて考えてみたいと思います。
あなたは試合中のプレッシャーをどの様に克服していますか?
プレッシャーのタイプはいくつあるのか?
プレッシャーとは日本語に置き換えると「圧力」になります。
- プレッシャーはどこから来るのか?
- なんでプレッシャーにかかるのか?
その圧力のタイプ別に傾向と対策を考えてみましょう。
相手から受けるプレッシャー
一般的に言われるプレッシャーとはこのタイプを指すと思います。
相手のウイニングショットを見て萎縮してしまってたり、相手の驚異的な粘りに攻めているのにミスが怖くなってしまうのが当てはまりますね。
また、試合中に相手の堂々とした態度や雰囲気に気遅れてしてしまったり、相手のマナーの悪い態度(ラケットを投げる、大声をあげるなど)に萎縮してしまうなどの空気の悪い雰囲気から受けるプレッシャーもあります。
自分の気持ちを強く持つこと!
勝つことに迷いがない状態であれば相手の態度や圧力などに余計な気を取られません。
気後れしていると感じたら、「自分は何の為にここに来ているのか?」を自問自答しましょう。
自分から生まれるプレッシャー
いつも100点満点のプレーで点を取らないと不満から来る自分で生み出してしまうプレッシャーがあります。
あなたの周りに納得のいくプレーじゃないとイライラしてラケットを蹴ったりする選手はいませんか?
ポイントを取っているのに何故かふてくされた顔をする偏屈な考えの選手です。
この考えは自分を敵に回してしまうことになり兼ねないのであまり良いとは言えません。
こちらは完璧主義や優等生タイプ、プライドの高い選手などにこの傾向がみられます。
テニスというスポーツはいつもエースや自分主体のプレーで得点できるとはいかないので「相手のミスでもそれもポイント」という考え方も必要かと思います。
試合会場から感じるプレッシャー
こちらはあまり考えないと思いますが実は結構受けています。
試合会場はあなたにとってアウエーです。
会場になっているテニスクラブでは知らないクラブのコーチや相手の関係者などが多いですね。
知らず識らずのうちに気を使っていたり、他の選手が発している覇気(エネルギー)に飲み込まれてしまっているかもしれません。
会場の雰囲気に慣れるために必要な時間は人それぞれなのであなたがその会場に慣れるために必要な時間を考慮して試合会場に到着する様にしましょう。
なぜプレッシャーがかかるのか?
「勝ちたい」という気持ちがのある選手なら誰でもかかるのがプレッシャーですよね。
勝ちたい→ミスれない!!→ミスしたらこの世の終わり→プレッシャー
この様に「ミスは敵」の思いが強くなれば自分にかかるプレッシャーが大きくなります。
試合中にプレッシャーが全くかからない選手は勝ちたいというモチベーションを放棄した状態だと思います。
そのため、「プレッシャーを全く感じない」というのはそれはそれで困るものだと思います。
簡単ではありませんが「あっ、ひょっとしたら今プレッシャーにかかっちゃってる」とその状況を楽しむくらいの余裕が欲しいですね。
プレッシャーを克服するためには
その状態を楽しむこと。
自分の取り組んで来た練習の意図をしっかりと理解していること。
取り組んだ練習を人に教えられるくらいに理解していると、自分のプレーに自信を持てプレッシャーから解放されくじけない心を持てる。
相手がミスしても自分のエースでも1点である事を現実的に考えること(試合後の反省でプレーを振り返る時間を作ること)