こんにちは、中村です。
いざバンコクから戻り、コーチ仲間と久々にゆっくりと話をするとコーチとして求められるものが多様になっていると感じます。
特にジュニア育成をしている友人と話をすると選手との付き合い方で考える事が多いことに気が付かされます。
最近で健康のため、テニスのレベルアップはもちろんですがテニススクールは教育機関としての役割も担っていると聞きました。
それは、団体行動の仕方や年上、年下との付き合い方、コーチやチームメイトの保護者との付き合い方など学べることがたくさんあります。
少し「コーチ」について調べてみます。
「コーチ」という語は、ハンガリーのコチ(Kocs)という町の名に由来する。コチは四頭引きの四輪大型乗合馬車が走った最初の地であった。そこから「人を目的地に運ぶ道具」がコーチであるとみたイギリス人学生が、スポーツ指導者をコーチと呼ぶようになったといわれている。
欧米では今日でも綴りや発音こそ異なるものの、鉄道車両やバスなどを含めて、馬車に替わる乗り物が広く「コーチ」の名で呼称されている(Wikipediaより)
かれこれ20年近く前になりますが、私が友人を訪ねてイギリスに旅行に行った事があります。
当確か当時は1ポンドが200円位でマックのモーニングセットを換算したら1,000円位になったのでびっくりしたのを覚えています。
その友人はイギリスでも北部(上の方)でスコットランドの近くの街に住んでいて、ヒースロー空港までわざわざ迎えに来てくれました。多分私一人では来れないと判断してでしょう。(とても良い判断だと思います。)
自分で運転して迎えてに来てくれた訳ではないので二人で一緒に長距離バスで車中泊をして過ごしました。
ロンドンの主要駅(駅名は忘れてしまいました。)から長距離バスで10時間以上かかったと記憶をしています。
その時に友人はバスのことを「コーチ」と呼んでいたのを今でも覚えています。
スポーツやビジネスシーンでコーチに求められる事は何でしょうか?
最近はスポーツの現場だけではなくビジネスでもライフステージでもコーチが注目を浴びる様になりましたね。
情報過多の時代で選択肢が多くなりストレスが多くなったり、迷ったりすることが多くなったと思います。
そんな時に先導役であるコーチがいたらこころ強いですよね。
コーチとは
馬車 = 目的地まで送り届けてくれる。
言い換えると。。。
指導者 = 選手を目的地(ステージ)まで送り届ける。
ということになるでしょうか。
例えば。。。
テニスの区民大会で優勝したいと思っているジュニアにコーチはどんなアプローチをするでしょうか?
私の場合はその区民大会に参加する選手や大会のグレードを見てその選手が優勝するに足りていないものは「何か」を分析をします。
足りないもの、磨きをかけたいショットなどがマスターできるように練習を大会から逆算してスケジュールを考えます。
そして選手に試合への入り方、遂行可能な作戦を立ててその選手と共有し実践できる様にアドバイスをします。
そして大会当日はそれができているかを確認しながら観戦します。
無事試合が終わったら次の大会へ向けての目標設定のアップデートをします。
Plan → Do → See(又はCheck)
簡単に書くとこんな感じですがこの繰り返しで選手たちのレベルアップを図ります。
もちろん目指すところが高くなるにつれて準備すること、しておくべきことも徐々に増えていきます。
当たり前の事を書いている様に思われると思いますが、以外に忘れてしまいがちです。
もう一つ覚えておきたい大事なことは。。。
教えすぎないこと
指導者の皆さんは選手を良い方向へ導きたいという志を持って現場に立っていると方が多いと思います。
人のお世話をする立場なので真面目な性格の方が多いと思います。
そんな指導者の方は「教える量をコントロールする」というのが難しいですが、世話を焼きすぎると選手たちの自立を妨げる場合もあります。
最終的には選手が自分で目的地まで歩ける様に手助けをすること。
「人に魚を与えると1日で食べてしまう。しかし人に釣りを教えれば生涯食べていく事が出来る」 老子
誰もが知っている言葉ですが、この言葉は奥が深いですよね。
私自身から質問をしておきながら選手が考えているのを待ちきれずに答えを言ってしまうこともあります。
反省することもありますが、選手の成長を見守れるようなコーチになりたいと思いながら日々選手たちの前に立っています。
テニスに限らず、他のことでも置き換えて考えることができると思いますので良かったら試してみてくださいね。