こんにちは、中村です。
この様に考えている選手もいるのではないでしょうか。
社会人になったら普段の練習ではストロークが多くなり、ボレーには時間をかけずにすぐにゲームに入ってしまうのではないでしょうか。
ボレーに対して自信を持てないと技術の向上に繋がらないし、精神的にも良い影響はないですよね。
そこで、コーチ歴20年を超える私が技術からの観点ではなく、心の持ち方からフォーカスしてみたいと思います。
センターの甘いボールに反応が遅れる
[シチュエーション] 雁行陣でパートナーが頑張ってクロスラリーをしてくれています。
パートナーの頑張りがあって相手がうまくボールを打てずに、センターに質の低いボールが飛んできた!!
この状況だと、パートナーはあなたがボレーしてポイントは終わることに期待をします。
このボールに対して手を出そうとするけど、いざ打つ時に手を引っ込めてしまい、あなたを見てパートナーは「あれっ、打たないの!?」と驚きながらもなんとか反応して返球します。
しかし良い体勢で打てないので次に相手に決められてしまいます。
この様な状況は見たことがあるでしょうし、実際にやってしまったこともあるのではないでしょうか?
必要以上にミスを恐れないように考え方を変えてみる

パートナーがラリーをしている時にあなたはボールを触っていない状態にあります。
コートにいるけどボールに積極的に触れないは言い換えると「主役の時間」ではない状態です。
その間にあなたはどんな心構えでいますか?
「いつでもボールが来ても返球するから大丈夫。さあ、いつでも来い!!」という心持ちで待っているでしょうか?
それとも、「いきなりこっちに飛んで来てミスしたら嫌だな、できれば打って来ないで。」と思っていませんか?
https://masayacoach.com/coaching2020-08-06/
「来る!!」反応と「来た!!」反応の違い。

ボールが「来る」と「来た」の違いは何でしょうか?
「ボールが来る!!」はボールがまだ飛んで来ていない状態で「未来形」の表現です。
コートにおいての未来形は主体的な予測と結びつきます。
主体的なので、対応する準備がすでにできている状態で、「まだボールが飛んで来ないのか!!」と、自分の結果に期待できている状態です。
この考え方に立つと、ボールに対しての積極性が生まれます。
自然とフットワークがよくなり、ポーチボレーがスムーズにできたり、ストレートに打たれたボールに対して驚かずに対応できる様になります。
一方、ボールが「来た!!」は過去形となります。
コート上ではすでに自分の元にボールが来てしまい「打たなければならない」、または「打たされる」状態です。
積極的な予測が成り立っていない状態なので、受け身でボレーをすることになります。
準備ができていないので腰高の状態でボールを打つため、質の高いボレーができなかったり、センターへのボールに対して気後れが生まれてしまいます。
この状態が続くと相手に勢いがついてしまい、チーム内での意志の共有ができなくなり勝ちが遠のいて行きます。
これでは困ってしまいますよね。
この考え方はダブルスでもシングルスでも自分を前向きにできる必要な考え方なので、自分の「思考のクセ」を見つめ直してみましょう。
今回は前衛に立った時の心持ちについて記事にしました!
「来た!」の過去形で考えるのではなく、「来る!」の未来形で考えることによって、「思考のクセ」を修正して、自分に期待をしてコートに立つ様にしましょう。