こんにちは、中村です。
以前に区民大会に出場している生徒さんに相談されたことがありました。
試合に出続けていると自分の負けるパターンや苦戦するパターンがある事に気づくと思います。
この生徒さんは試合中に相手にバックハンドへボールを集められてしまい、そこからラリーのペースが崩れてしまい、負けてしまうことが多いとのこと。
試合が進行するにつれて相手もあなたがどんなプレーをするのかを把握し、次第に弱点にボールを集めて来られてストレスを感じながら試合をしなければならない事があるのではないでしょうか。
今回は私がレッスンの時に多くの生徒さんを見てきて、気がついたフォームのいくつかのクセについて記事にしたいと思います。
最近バックハンドに悩みがあるけど、その原因に気がつけていないと考えているプレーヤーのヒントになれば幸いです!
フォームの改善をする為に癖を発見して矯正しよう!
フォームの癖というのは初心者から上級者まで、様々なレベルのプレーヤーでも大なり小なりあります。
- テニスを始める前に取り組んでいたスポーツや運動の動きが取り除けないで残っている
- 格上の相手のプレーに対応しようと緊張状態で長い時間プレーをさせられたとき
などが癖になりやすい原因と考えられます。
一般クラスのレッスンでよく見られるのはテニスを始める前に学生時代にサッカーやバスケットボールなどの他競技をしていた生徒さんがストロークの時に正面を向いたまま打ったり、フォアボレーの時に踏み込み足が右足が出てしまったりする生徒さんがいます。(右利きの場合)
このように以前の競技の打ち方や体の動かし方が体に染み込んでいるため他のスポーツをしている時に癖として残ってしまうことがあります。
そういえば、私はテイクバックが大きくなる癖があるのよね
癖というのは本人が気がつかないで人に指摘されて初めて認識したり、直ったつもりでも何かのきっかけでまた繰り返してしまうといった長い付き合いになるものもあります。
予め自分のフォームの癖を把握しておけば、ポイントとポイントの間にミスの原因に気付ける可能性が高まります。
コーチのアドバイスがもらえない試合中や自主練習の時などにフォームの癖を思い出して自分で修正できる様していきましょう!
フォームの癖を覚えておいてコーチがいない時でも自分で調整できる様にしよう!
右手と左手の力の入れ具合を認識しているか?
右利きの選手の場合、多くの人はバックハンドを打つ時には右手が下で左手が上にしてグリップを持つと思います。(左利きの選手は左手が下で右手が上になると思います。)
右利きの選手をイメージして書きますが
- 右手主体でパワーを引き出す打つ
手の甲でボールを捕らえるイメージで打つ、左手はそのサポート
- 左手主体でパワーを引き出す打つ
左手のフォアハンドという発想でバックハンドを打つ、右手はそのサポート
とそれぞれの考え方があると思います。
どちらかの一方の手に力の入れ具合が偏りすぎていると前肩が下がっていたり、インパクトの時に腕をねじってしまい、ラケット面が極端に下向きになってしまいボールの上っ面を叩いてネットに引っかけてしまいます。
解決方法
今回アドバイスをした生徒さんはボールに近寄りすぎて左手が力む傾向が強かったので、まずは私の持っているボールにラケットを当てて、インパクトの時に両腕にバランス良く力が入っているのか、と感覚の部分から再確認をしてもらいました。
右手と左手の力の入れ方に偏りがあるとラケット面が安定しないのでバランス良く力を入れよう!
腰高になってボールの上を叩いていないか?
通常、トップスピンをかける時には打つ時には飛んでくるにボールに対して腰をボールより低い位置を保った状態にしておき、地面を蹴ってボールにパワーを伝えます。
しかし、ボールを打つ前に地面を蹴ってしまい、腰の位置が高くなった状態でボールの上を叩いてそのままネットに引っかかってしまいます。
これは相手の返球が浅くなったり、ゆるいボールの返球の時に「待ってました!」と打ち込みに行った時によく見られますがテイクバックからボールを打ちにいき始める段階で、すでに曲げていた膝が立ってしまい手打ちになっている時によく見られます。
解決方法
ボールが飛んで来る前に地面を蹴ってしまい、腰高になってしまうのを防ぐための一つのアイディアとして踏み込みの幅が小さい人が多いと思います。
ボールに対しての入り方
- 後ろ足からボールに近づく
- 前足(踏み込み足)を決めて
- ボールを打つ
の順番ですが、後ろ足と踏み込み足の距離が短いと腰が跳ね上がるのが早くなります。
いつもよりシューズ一足分、踏み込みを大きくしてボールより腰の位置を低くしてスピンをかける様にしてみましょう。
いつもより靴一足分、踏み込みを大きくして腰をボールの下からスピンをかけよう!
ボールに対して肩から近寄っていないか?
低く飛んでくるボールや少しだけ離れたところに弾んできたボールに対して肩からボールに寄っていく状態です。
また疲れてくるとフットワークが横着になってしまい、肩からボールに近寄ってしまうケースも見受けられます。
肩からボールに近寄るのが癖になってしまうと腰が曲がった状態で打つことになり、下半身からうまく力を引き出せなくなります。
この状態では踏み込み足もネットに対して横に出していることが多くなり、いつもよりクローズスタンスとなってしまい、打った後の一歩目が遅れているように思います。
解決方法
前述と重なりますが、しっかりと後ろ足からボールに寄り、踏み込み足は前に出して打ちたいですね。
飛んでくるボールに対しては肩からボールに近寄るのではなく、腰から近寄ろう!
バックハンドで無理に攻めていないか?
この章ではバックハンドに対する考え方になりますがバックハンドでもフォアハンドと同じテンションで攻めたいと欲張っていませんか?
多くの選手はフォアハンドを主体にしてポイントを取り、試合を進めるという考え方で臨むと思います。
そのため、普段の練習でもフォアハンドを多く打つ回数も多くなると思います。
自然とフォアハンドに自信がつくと思いますが、バックハンドはそこまで練習に時間を費やしているでしょうか?
試合では練習で積み重ねてきたことしか発揮できません。
フォアハンドと同じくらいにバックハンドに時間を費やしていないと感じる場合は考え方を変える必要があると思います。
フォアハンドで相手にプレッシャーをかけるためにバックハンドを打つ!
と考えてみましょう!
しっかりと”繋ぐこと”にバックハンドの前提に置くことによって無理して攻めるような自分にプレッシャーをかけることは無くなります。
プレッシャーを自分にかけなければ少し苦手意識があっても「バックハンドはこれでいいんだ」と受け入れられる様になると思いますよ。
バックハンドはフォアハンドで攻めるために打つ!
今回はバックハンドの癖について書いてみました。
- 左手と右手の力のバランス
- 上からのスイングになっていないか
- 飛んでくるボールに対して肩から打ちに行ってないか
- バックハンドで無理に攻めていないか
今回は一部の例となりますが、その人によって打ち方のクセがあります。
ご自身のクセを知って根本的なミスの原因を取り除いていきましょう!