こんにちは、中村です。
皆さんはダブルスのパートナーとの相性を測るときはどんなことを基準にしていますか?
性格的に合っていたり、プレイスタイル(積極的にボレーへ行く人やボレーはしないでフォワーハンドで相手の陣形を崩す)や考えるダブルスのセオリーが一緒などが判断する材料になりますね。
今回はダブルスにおいてのパートナーとの相性を考えてみたいと思います。
ペアボレー、ペアストロークをしよう
テニススクールなどで初心者、初級レベルの皆さんはまず、雁行陣をしっかりマスターしたいですね。
それ以上のレベルのプレーヤーはペアボレーなどのパートナーとの並列でおこなう戦術練習にも取り組みましょう。
一番、実践されているのはボレー対ストロークの状況だと思います。
ペアでベースラインとネットプレーに構えてラリー練習をします。
この練習の変形で全員がベースラインからスタートする練習があります。
最初は全員がベースラインでラリーをはじめます。
ラリーをして行くうちに相手がボディバランスを崩したり、クリーンヒットできずに短くなった返球をアプローチショットを打ってネットプレーに結びつけます。
もちろん、パートナーも一緒にネットに行き、平行陣を取れるようにします。
しかし、ボレーが短くなったら相手ペアもボレーに入りボレーボレーの練習へと展開します。
この練習方法は色々なレベルのレッスンでこの練習を行います。
面白いことにその選手たちの性格が出てくるように思います。
ある人はアプローチショットを打てそうな短いボールを打ってもネットに出ずにベースラインにズルズルと下がったり、また違う人は多少強引でもアプローチショットに結びつけて1stボレーでリスクを背負ったりと自分のやりたいプレーがそのまま出てきます。
ボール出しをしながら「ああ、この人はけっこう攻撃的なんだな〜」とか「あらっ、そこで引っ込んでしまいましたか」など意外な発見ができます。
まるでよく言われる「ハンドルとマイクを握ったら違った人だった」みたいな発見をできます。
パートナーの考え方を知ろう
ダブルスはパートナーとあなた、相手ペアと合計4人がプレーをします。
それぞれの選手はポイントを取るという点では考えの方向性は大きくは違わないと思います。
しかし、「どのようにポイントを取る」はそれぞれの得意とするショットや性格が絡んでくるのであなたのパートナーはどの様に考えているかを把握しておかないといけませんよね。
ボレーに積極的に出るのか?
ストロークで展開を作ってパートナーにボレーをしてもらう様なプレイスタイルなのか?
フォワーハンドをガンガン打って攻撃的なストロークで自分から点を取りに行くのか?
ペアボレー、ペアストロークをするとパートナーの好きなネットの出方を確認できます。
どの様にネットプレーに結びつけるのかを知ろう
試合中に自分のナイスショットに対して相手の返球が短くなったり、緩いボールになったらアプローチショットに結びつけます。
これはプレッシャーをかけるという意味でどの選手にも当てはまります。
ただし、前述のように各選手の好きなアプローチショットは様々です。
チャンスボールを打って前に行くのか?
スライスを打って前に行くのか?
ノーバウンドでカット、ドライブボレーで前に詰めるのか?
これがテニスにおいての「個性」となります。
個人的な話ですが、私はよくスライスでアプローチをしていました。
理由は今までストロークではスピンで打っていたのでスライスを混ぜて回転に変化を与えて相手にクリーンヒットをさせないようにしていました。
スライスはスピンのように弾みません、しかし横にずれたり滑ったりと打つ時にスィートスポットを外せる効果があります。
センターのボールをどこまで手を出せるのかを知ろう
センターのボールに手を出せるかどうかはパートナーとの相性を図る上ではとても大事な要素になると思います。
なぜならセンターのボールはお互いに遠慮がちになってしまい、それが続くとお互いのコミュニケーションも遠慮がちになってしまいます。
最終的には一緒にプレーをしていますが「心ここに在らず」の状態になってしまいます。
どこまでパートナーが手を出してくれるのか、あなたがどこまで手をだすのかを相談が必要です。
それを見極めるためにベースラインからネットプレーに移行する足が動いている時にパートナーはどこまでセンターのボールに関与してくれるのかを把握しましょう。
ペアボレー、ペアストロークで相手がどのような形でボレーに結びつけたいのかを把握してパートナーの性格や思考を把握してゲームをコントロールできるようにしましょう。
どのようにネットプレーへアプローチするのか
1 チャンスボールを叩いてから前に行くのか
2 スライスで今までのスピンから回転に変化を与えて相手のクリーンヒットをさせないようにするのか
3 ドライブボレーで行くのか