こんにちは、中村です。
先日、スクールの生徒さんと試合の話をしました。
ご自身はその大会ではシード選手で相手はノーシード、いわゆる「格下」ということになります。
しかし「問題なく勝てる」と言ったレベル差ではない相手だったそうです。
タイプとしてはボールのペースが遅いけどミスをしてくれない相手、生徒さんの一番苦手な相手だったそうです。
本来のラリーのペースを作れずにそのまま試合が進んでしまい、気合も入らずに負けてしまったそうです。
ボールは速くないけどプレーは堅く、ミスをしてくれない相手は確かに厄介な相手ですよね’。
気合が入らない時の試合をどの様な進め方をしていましたか?
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フットワークをアクティブにしよう
気持ちが沈んでいるけどフットワークはしっかりと動いていることはほぼ無いと思いますが皆さんはいかがでしょうか。
気持ちが上がっていないことに気がついた時の最初の処方箋は「フットワークをアクティベートする」ことかなと思います。
気持ちが上がっていない時とは試合の流れが自分の方に来ていない状態です。
相手の打ったボールのスピードに合わせて動いている「フットワークがアクティブではない時間」になっていると思います。
「ボールを待ち構えて打つ」というのがストロークの基本ですが、これではできませんよね。
この状態では自分の覇気(エネルギー)が無い時に相手を向き合っても作戦は上手くいきません。(ここで言う「上手くいかない」と言うのは形成を逆転するを意味します。)
単発で点を取れるかもしれませんが対局を覆すことは難しいと思います。
なんせ相手も流れを渡したくない気持ちは一緒ですからね。
こういう時には自分と向き合って早く「寝た子を起こす」作業に向き合いましょう。
フットワークをアクティブにして覇気(やる気や戦う気持ち)を呼び戻すようにしましょう。
センターを中心にサイドに振るのは封印しよう
きっかけが掴めない時には無理に攻めても良いことはありません。
センターを中心に打って自分の気持ちが上向きになるまで辛抱しましょう。
もちろんエースは取れません。
しかし、この時に気をつけたいのは「自分からミスをして気持ちが上がって来るのを遅らせてしまう」ことです。
ここでは丁寧にラリーをしましょう。
そして、一気にたたみかけたいと思っている攻めてくる相手に気持ちよくプレーをさせない様に心がけましょう。
そして、自分の気持ちが上向いて来た時のために相手の勢いを削いでおく我慢の時間と思っておきましょう。
すこし横道に逸れますが、私の中でセンターへの配球で手本となる選手はワウリンカの名前が最初に出てきます。
2014年の全米オープンと2015年の全仏オープンを優勝した時もレシーブは堅くセンターに返球し、ストローク戦の時にはセンターとクロスを混ぜてジョコビッチにマトを絞らせない様にしていました。
作戦を変える
自分の気持ちもノッテいない状態は言うまでも無く平常時ではありません。
と言うことは平常時の作戦は遂行は難しいので緊急事態時の作戦に切り替える必要があります。
緊急事態時の作戦は持っていますか?
この状況では「ミスをしないこと」が最優先事項になりますので「多少のリスクは背負って」の作戦は避けたいですね。
例えば
いつもは緩く程よく高いボールが来たらフォワーハンドの強打で攻めるけど、今は気持ちがノッテいないので上手くいくとは思えなかったら無理はしないで緊急事態の作戦です!
そんな時には、ベースラインからもう一回深いボールで相手を追い込んで、相手がボディバランスを崩したのを見えたらスティール(ノーバンカット)に結びつけましょう。
これだけの置き換えをするだけでも気持ちに余裕が出てきます。
誤解しないで欲しいのは「フォワーハンドのチャンスボールを打つな」とは言っていません。
ちゃんとポジションに入っているなら打つべきでしょう。
しかし、平時ではない時で打つならいつもよりラケット1本分くらい内側を狙って打ちましょう。
相手が試合巧者だったり、自分のコンディションやコートコンディションなどによって心の余裕がなくなったりする事があります。
普段、当たり前と思っていることの歯車が狂ってくる事に気がつかないこともあります。
そんな時には自分の気持ち(覇気)をもり上げることに優先順位をあげて修正をしていきましょう。
1、ボールと一緒に行動していないか?
2、状況に合ってないプレーをして自分からミスをしていないか?
3、練習で取り組んでもいないプレーをしていないか?