こんにちは、中村です。
これはバンコクにいた時の生徒さんに言われた言葉でしたが、バンコクにいた時にはその意味がよくわかっていなかった部分がありました。
日本に帰ってからバンコクで知り合った関係者と会ったりするとこの言葉が実感として理解できる様になってきました。
今回は春休みを利用して広島から3日間のレッスンを受けにきてくれた選手のことを書いてみたいと思います。
アユシとの3日間の一人キャンプ!

今回、広島からレッスンを受けにきてくれたのは内田歩史くん。
彼との最初の出会いはバンコクで行われたAPF Academies主催のキャンプでした。
また、キャンプとは別にタイで開催されたATFのトーナメントに参加するアユシのサポート(帯同)したことや、彼が所属する高専のテニス部が全国大会に出場した時に有明に応援しに行ったりとバンコクから帰国してからもご縁は続いていました。
今回は春休みを利用して単身で広島から東京に来て集中レッスンを受けに来てくれました!

3日間でオンコートと座学の両面からテニスを学ぶ!

現在は地元の高専(高等専門学校)に通っていてテニスは部活での練習が主になっており、顧問の先生が指導をしてくれているとのこと。
しかし、最近は試合で思ったようなパフォーマンスが発揮できず、悩みを感じることがあった様で集中的に取り組めるマンツーマンでのレッスンを希望して来ました。
しばらくテニスを一緒にしていなかったので現在はどの様なプレーをしてきたか、何を悩んでいたのかを知るために話し合いと、直近の試合の動画を送ってもらい、それをもとに問題点を洗い出して課題に取り組みました。
今回は春休みということでしっかりと午前・午後と2セッションに分けて練習に取り組みました!
技術的な見直しはオンコートで取り組む!

今回のキャンプで取り組んだのは
- フォアハンドの改善
- セカンドサーブの改善
- レシーブの見直し
- ファーストボレーの取り組み
- ドロップショットの使い方
試合の動画を見た時にはクロスラリーの精度が低く、そこから相手に主導権を握られていたシーンが多くあったのでフォアハンドの改善には多くの時間を割きました。
各ショットの見直しには動画を一回見ただけでは見落しもあるので何回と見直し、取り組むことを事前にアユシ本人とも共有しておきました。
フォームの改善では撮影した動画を見ながら細かくチェック!
フォームを矯正・改善する時には感覚的なアドバイスだけだと選手にコーチの伝えたいことが十分に伝わらないこともあります。
そのため、時間をしっかりと取れる場合は動画を撮って、その場で選手と一緒にチェックをする手法を取ります。
選手も自分がどの様に打っているかを客観的に見れるので自分で足りない部分を発見できるメリットがあります。
今回は10球1セットで撮った動画をその場で見て、打点の遅れやボディバランスの崩れなどを見直していき小さなズレなどを改善していきました。
ボールを打つ→その動画をすぐにチェックする→問題点を修正する
この地道な作業の繰り返しの作業がたくましい自信を育てていきます。
オフコートではテニスに対する考え方を見直す!

こちらはリラックスした状態で取り組むため、食事をとりながらの座学となりました。
初日のランチでは「テニスコートを知る」というテーマで本人にテニスコートを書いてもらいました。
本人に思うように書いてもらいましたが、自分のイメージしていたコートと実際のコートのサイズ(サービスボックスの形やネットからベースラインまでの距離など)に開きがあった様で大きくショックを受けていました。
書くことによって認識が修正され、今までのポイントの進め方が正しかったのかを見直すことが出来ます。
2日目の晩ごはんではポジショニングやセオリーについて、「相手の逆をつく」などをiPadのアプリを使いながら視覚的に共有をしていきました。
テニスコートを書いてみよう!

この記事を見てくれた皆さんも一度テニスコートを書いてみてください!
準備するもの
- 方眼紙2枚
- 定規
- ペン
実際に書いてみる!
- まずは1枚目は頭のイメージしているコートを書いてみる。
- 次に2枚目はコートのサイズを調べて定規を使って正確に書いてみる。
- そして、2枚のコートを客観的に見てみる
市販の方眼紙はたいてい1センチ間隔で数字がふってあります。
1センチ1メーターとして書いてみてください。(縦の長さは少しはみ出すと思います)
ベースラインに立って見るコートのイメージと正確な数値をもとにして書いたコートを俯瞰的に見ると認識が変わってくると思いますよ。
改めて見直すことによって普段のプレーでは使えていないスペースが見えてくると思います。
3日間を終えて自信を取り戻した顔つき

悩んでいるところなどは細部に至るまで徹底的に取り組むことで自信が取り戻せ、どこか違和感を感じた時に”気づき”を養えます。
3日間の練習が終わったときのアユシの一言でしたが、その顔に迷いがなくなった様に見えました。
アユシは広島に戻っていきましたが、考えてみたら広島から東京に来るのは簡単に来れる距離ではありません。
広島に限らずに近隣の県や関西の方に足を伸ばせば、優秀なコーチやテニスアカデミーはたくさんあります。
そう考えた時に東京まで来てくれる事に感謝の気持ちとバンコクで生徒さんに言われた「海外での出会いは特別」という言葉が「やっぱり本当なんだな」と思う今日この頃です!
今回はアユシの1人キャンプについての記事を書きました。
フォームの改善に取り組む時には動画などを撮って視覚的に認識できると効率よく取り組める。
オンコートだけでなく、座学からもテニスを学ぶ!
海外に限らず出会いは大切にすること^^