こんにちは、中村です。
今回は2対1練習について考えてみたいと思います。
「ホップマンドリル」と言われるこの練習方法は世界中で取り組まれている練習ですね。
世界で行われているということはそれだけアレンジができる優れた練習方法ということだと思います。
ただし、何を目的として練習するのかを考えて取り組まないと「ただ練習をしている」となってしまいます。
それでは有効な時間の使い方とは言えないので、そうならない様にこの練習を整理してみましょう。
その時期に何をするかによって幅が広がる2対1練習
2対1の練習は戦術練習や打ち分けのコントロール練習、ラリーでの体力作りなど幅広く応用ができます。
コーチのアイディアとその時期に何をするべきなのかによって条件をつけて取り組むようにしましょう。
例えば、試合期間中や試合前だったらサービスからスタートしたり、回り込みフォワーハンドからなど、実戦的な設定をして選手のモチベーションを高めていきます。
一方、試合がない期間の場合は体力アップのためのハードな設定にして下地作りに重点をおくようにします。
その時に合わせた「するべきこと」に焦点を当てて取り組みましょう。
また練習を始める前に今はこの時期なのでこのような練習をすると話をすると選手たち納得をするのでより練習への意識が上がると思います。
テーマとルールを設定する
コーチと選手の目指す目標が確認できたらその日に取り組むルールを設定しましょう。
とコーチが考えたら目標達成できるように段階を踏むためのルール(制限)を設定します。
ここでは2対1の練習では代表的なストレートクロスのルールの設定の仕方をあげてみます。
- 2の選手にはストレートのみ、1の選手はクロスのみ
- 2の選手はクロスのみ、1の選手はストレートのみ
- 2の選手はクロスかセンターに打てる、1の選手はクロスとストレートへ打てる
この様に少しずつ制限を緩和して、選手のできることを広げていき目標の完成である「制限なしでできるようにする」に近づけていきます。
制限なしでできる=自分で判断してできるにしていきたいですね。
状況を設定して2対1を取り組む
例えば、1対1のシチュエーションドリルではチャンスボールを打ったあとにネットプレーをしたくてもボレーができない場合があります。
しかし、相手が2人いたらチャンスボールを打ったその後のボレーが練習ができます。
というように、返ってこないと思われるその後のプレーに繋げることができ、プレーの流れを途切れさせない様にできます。
1対1の時より多くボールが繋がるのでラリーの中でポジション取りを確認したり、隙を作らないで次のボールに速く対応をするなどの緊張感のある練習ができます。
アレンジ次第で幅が広がる
どこにフォーカスして練習に取り組むのかを考えると2対1練習は面白い練習ですね。
戦術的に練習に取り組む例
- サービスからスタートする
- レシーブからスタートする
- 回り込みフォワーハンドからスタートする
体力増強に目的を取り組むなら
- ストレートクロスのバタフライ
- 2ボレー1ストロークで負荷をかけて行う
基本練習で身につけたショットを応用するなら
- 1の選手がハーフコートで打ち分けができるかどうか
この3つの観点から練習をアレンジして今するべきことに取り入れてレベルアップをしていきたいですね。
2対1練習は目的とアイディアによってどの様にも変形して行うことができる練習方法。
戦術的な観点
体力的な観点
技術的な観点
以上の3つの観点からアイディアを出し合ってより効果的なドリルにしていきたいですね。